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見えるコミュニケーションで自閉症の子どもと居心地よく暮らすための試行錯誤を書いています。

仲間はずれにしない子育て。見えるコミュニケーションで伝え合う。小学校で職員研修の講師をしました。

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息子が通う小学校で1時間半、職員研修の講師をさせて頂きました。

パワポのタイトルは、『仲間はずれにしない子育て〜見えるコミュニケーションで伝え合う〜』

 

手も繋げない。

顔も見てくれない。

言葉も通じない。

親子なのに他人。

 

深い霧の中、たった一人でいる息子とコミュニケーションを取りたいと思った私は、あれこれ奔走します。

 

そんな中、発達検査などから、息子が、耳からの情報より目からの情報の方が読み取りやすい「視覚優位」であることを知り、

 

2歳から通っている虹色教室のなおみ先生は、関わることが非常に難しい息子の様子を見て「言葉が出るのを待つのではなく、絵カードなど見える物を使ってコミュニケーションを取ってみたら?」と教えてくださり、絵カード交換式コミュニケーションや応用行動分析を学びに行きました。

 

そして、たった1枚の絵カードから、自分×物の世界で生きていた息子の中に「人」が入り、それはのちに、何かを教えるための『間』へと変わって行きます。

 

(株)おめめどうの奥平さんとオブザーバーの大西さんのお話を聞いた事をきっかけに、絵カード→筆談へと変化して行き、

 

「言って聞かせる」から「見せて伝える」子育てへの変換で、わかる世界で生き始めた息子はどんどん「人」とコミュニケーションを取り始めます。

 

それは良い事ばかりではなく、人との関わりが苦手(社会性の凸凹も極端)な息子と周りのトラブル急増させることになりました。

 

ピンチはチャンス

 

大阪でおめめどうの講座がある度に話を聞きに行き、「こちらのやらせたい事ではなく、本人の知りたい情報を見せて伝える」と教えて頂き、事前にルールを伝えたり、スケジュールの変更は理由を添えたり、巻物カレンダーで今を支え心構えをしていく練習をしたり、NOを認めたり、とやって行きました。

 

すると、私と息子の関係は、便利な人→いないと困る人→大切な人→ママという風に昇格して行き、

 

次第に、息子の方から絵を描いて、「探している物、伝えたい気持ち、体の不調、行きたい場所」など発信し始めます。

 

そんな息子の姿を見て、保育士さんは、他の子も過ごしやすいからと、見てわかる仕組みを作って下さり、行事の日は見通しを書いて伝え、時には息子の気持ちを筆談で聞いてくれました。

 

息子にとって筆談などの見えるコミュニケーションは歩けない人の車イス、耳の聞こえない人の補聴器と同じで、無いと周りとの障害は大きくなります。

 

その事を小学校にどう伝えるか悩み、相談支援メーリングリスト「ハルネット」でおめめどうの奥平さんに相談。

 

入学前、巻物カレンダー、スケジュールボード、コミュメモ、筆談器COBOを持って「使ってくださって構いません」と、サポートブックと共にお渡ししました。

 

そして入学式。なんと、先生が準備したスケジュールを見ながら最後まで参加。

 

巻物カレンダーもすぐに導入され行事や練習の日、お楽しみ給食のある日、息子が楽しみにしている図書の日など書き込まれています。そして、子どもたちが先生に「あと何日で◯◯やなー」と教えてくれるようになったそうです。

 

毎日のスケジュールは見通しボードにカードを貼り、終わったら外していく。行事のスケジュールは息子に作ったものと同じものを他の生徒も見れるように掲示してあり、みんなそれをみていました。

 

筆談器COBOは、息子用に1つ、クラスのみんなが使うものが1つ、計2つ置いてあります。COBOで息子の言いたかった事が分かったことは数知れないと先生は言います。

 

クラスメイトが息子に書いて伝えることもあるとのこと。

 

また、自分の気持ちをうまく表現できない子に、えらぶメモ(コミュメモ)を使い筆談したら、自分の気持ちを先生に伝える事ができたと嬉しい報告も。

 

息子への合理的配慮は、みんなに優しい。そう先生方に捉えて頂けたようです。

 

 

息子や子どもたちの姿が先生を動かし、小学校から依頼で、職員研修の講師をするに至ります。

 

研修では、

静岡テレビの発達障害の特集で取材を受けたOさん親子の動画をみんなで見ました。おめめどうの巻物カレンダーなども登場します。書字障害や協調性運動障害を併せ持つ息子さんが、中学校でiPadやコミュメモを使ったり、先生が変更を付箋に書いてくれたりする様子を見てからスタート。

 

どんな話をしたかと言うと、

・赤ちゃんの頃から現在までのコミュニケーションの変化

・巻物カレンダー(絵→文字)

・スケジュール(見通し)

・絵カードから筆談への移行

・実際のCOBO、コミュメモ筆談画像

・特性としての「忘れる」とはどういうことか

・頭の中に100匹の金魚

・見えてない部分は想像しにくい(氷山モデル)

・トラブルが起きた時、どうしたの?何があったの?そう聞かれて答えた事が全てと捉えられてしまったことがあったので、「どうしたの?」という音声言語で聞くのと、筆談で事情聴取した時の違いを、実際の画像を見て、どう聞き出したか説明。

・伝わりやすい声かけポイント

(全て息子との実際の画像や動画を使いました。又、内容には(株)おめめどうの書籍、セミナー内容、ハルネットで相談した事を一部使っております)

 

この日は、阪神淡路大震災から23年目でした。わかる世界で生きることで、人や社会を信頼していく。信頼できる環境でこそ「伝えたい」気持ちも芽生え、「助けて」も言える。そんな世の中になって欲しいと締めくくりました。

 

校長先生から音楽の先生、保健の先生までみんなが聞いてくださり、笑いあり、クイズあり、びっくりしたり、頷いたり、あっという間の1時間半。

 

先生方からの感想を聞いて、その子にフィットしたものであれば必ず同じツールを使わなくてもいいこと。息子だけではなく、子どもたちみんなに共通する部分がある事も、わかって頂けたようです。

 

その子のことを知り、関わって、伝え合う。

 

その姿を子どもたちは見ていますよ。

 

 学校が、共に育ち合う場所であって欲しい。そう願います。

 

 

出典:(株)おめめどう

障害ある人のいごこちのいい暮らしを応援するおめめどう

 

 

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